やるかやらないなら、やる人生を選ぶ
名作「テレクラキャノンボール2013」のキャッチコピーです。
と共に出演者タートル今田氏の名言でもあります。僕はこの言葉を耳にし、そして「テレキャノ」を見たあたりから、ずっと自分のこれまでについて何かがモヤモヤと焚き続けています。
まずあの映画、通称「テレキャノ」ですが公開当初から話題沸騰、そしてロングランかつ全国上映など行われました。あとめちゃイケのパロディとか、まあお祭り騒ぎでした。
ですが、「一部界隈で」という前置きはやっぱり必要だったかな、と。
まず基本的にアダルトビデオなので大きなメディアでは直接的には扱えませんし、内容も内容(AVの中でもハードなプレイあり)ですからね。。
それでも一つ、ここは抑えていて欲しいシーンがあるので紹介します。
劇中、タートル今田氏はある選択を強いられる場面に遭遇します。
一つは、自分がある種の罰?を喰らい、男同士の勝負に勝利できる(かもしれない)道。
もう一つは、上の逆です。罰は無し、勝負には負ける(かもしれない)道。
ここで彼はサラッと「やるかやらないかならやる人生を選ぶ」と言い、罰?を喰らうわけです。
その選択は非常にカッコよく、その後の懲罰シーンでの下らなさとのカオスさがこの名シーンぷりを際立たせています。正直彼は見返りなんて求めていないんです。そこにあったから、やっただけ、とでもいうような。「でもやるんだよ!」根本敬イズムですね。
でも、僕がこの映画を見た後に思ったことは
「この映画は、ヤるかヤらないかならヤらなかった人たちが見て、そして絶賛したんだろうなあ」ということです。
もちろん僕もやらない側です。これまでの人生、事あるごとに何かを避けてきた人間です。そんな自分に強烈なNOを突きつけられた気がしました。
それも、体育会系やマイルドヤンキーなどがよく言うそれを、AV監督が言うことによって説得力が爆発している。。
どうやら、人間やらなきゃだめなようです。
星野源「SUN」と小沢健二
星野源8枚目のシングル、今日発売です。
星野 源 - SUN【MUSIC VIDEO & 特典DVD予告編】 - YouTube
アミューズに移籍したらこんなことが可能になりました。
この曲の素晴らしさについては各メディアが散々取り上げてるので、特に言及しませんが、「桜の森」がprinceだとしたら「SUN」はMichael Jackson及びJackson 5です。
なんなら歌詞カードの超ミニサイズなセルフライナーノーツが全てです。
それより今回言いたいのは、この曲をリリースした「意味」について。
僕は、星野源が事務所を移籍した際にこう思いました「お茶の間のおもちゃになる覚悟ができた」要するに、大ボケの人になったということです。
変テコなインストバンドで、椅子に座ってギター弾いたりしてた人がついに、です。メインの中のサブで流行に抗ってきた今までとは違い、超メインストリームで、ど真ん中で流れを作る、作ることができる人になったんだと思います。
僕はある時期から、テン年代の王子様は星野源だ、と考えていました。
(サケノサカナで、山口一郎と二人で「一緒に曲作ろうよ!」て話してたのを見てからです。「テン年代のアンセムが、ブギーバックができる!」と興奮したのを覚えています)
「王子様」といえば小沢健二です。つまり小沢健二と星野源を照らし合わせていたのです。自己プロデュース力、女性にモテモテ、ちょっといけすかないあの感じ等々。
リアルタイムでオザケンは見られなかった世代なのですが、いやだからこそ、「◯◯の王子様」が「お茶の間の王子様」になった瞬間を、星野源に見せて欲しいんです。
「SUN」は、ブラックミュージックのリスペクトも、MVで楽しそうに踊る姿も全てが小沢健二です。親近感のあるオザケンです。
僕にはあのMVを見て、紅白歌合戦で「SUN」を歌い踊る星野源が見えました。
動画サイトで見た、1994年の紅白で「ラブリー」を歌った小沢健二と重なって。
ぜひ今年の紅白歌合戦は出場してもらいたいものです。
本人もきっとその覚悟ができたはず。じゃないとあんな良い曲作りません。
金曜日はMステです。
マイケルジャクソンの名曲を大胆にサンプリングしたある曲をタモリは賞賛しましたが、果たして「SUN」はどうなんでしょうかね。
「さよならなんて云えないよ」は歌詞を褒めてたっけ、マイケル関係ないか。。
ひとりブラスト公論
唐突ですが、1年ほどブログをさぼっていまして、今日から再開させます。
名著の紹介。
「無人島に持って行く一冊」考えたことありますか?
僕の心のベストテン第一位はぶっちぎりで「ブラスト公論」です。
眠れない夜、寂しい夜、過去のトラウマを思い出して過呼吸になった夜、この本を読み返して何度も助けられました。
今も自意識と喧嘩し続けていて、返り討ちにあっている全ての人は読んで下さい。
なんなら学級文庫において欲しい。ある一定層の学生さんはこの本に人生救われると思いますよ本当に。
ざっくり本の紹介をすると「恐ろしく高度な居酒屋談義」です。
居酒屋談義の醍醐味が「中身のない話題を延々と喋る」だとしたら、この本に書かれていることは「中身のない話題を延々と掘り下げる」ことだと思うんです。
全員で掘り下げていく喋る中身はくだらないけど、その中に自分も入りたくなる見事な会話劇(と呼ばせてください)の応酬です。
で、ここからが本題。
リアルな日常において自分は、そういう理屈で物事を測るコミュニティに属していないわけで。要するに話が合わない。時々「他の人とは話が合わなくて〜」を常套句として他を威圧するサブカル野郎・女子がいるのですが、そんな人とも話が合わない。
自分は長らくサイレントマジョリティだと思っていたけれど、どうやら真性マイノリティのようだぞ。と思い始めたのが最近のことです。
だから、僕はブログという広大なネット宇宙に僕のありったけを放ちます。自意識だって、エンターテインメントだって何だって一人で楽しんで居酒屋談義として昇華させてやる、そういう次第でございます。
「ひとりブラスト公論」しよう、そう思い立ったわけです。でもブログのタイトルにするのは恥ずかしい 、というわけで一つの記事としました。